2月24-25日に開催された「たま工業交流会」(東京・昭島市の東京都立多摩職業能力開発センターにて)を訪ねてみました。多くの地元技術とそれに関わる方の熱意を直に感じて、思考が大いに活性化されました。各ブースで会話させていただいた方々に御礼申し上げます。
後で、各社の『知』(固有技術やノウハウ)について自分なりに考え、自身のテーマである「知の差異構築」の観点や水平思考で振返ってみました。「気になる」会社についてあくまで個人的なコメントですが紹介します。(*各社様とビジネス等の関係はありません、念のため)
■株式会社米山製作所 www.yoneyama.co.jp
<紹介>ウォータージェット加工がウリの技術の一つです。ウォータージェットについては既に知っていましたが、改めてお話を聴きながらその「知」について感動しました。「水」を道具として使う環境面の特徴、金属や石材もカットできるというオドロキなど多くの強みをお持ちです。
<個人的な思考>この技術で水以外の液体、粒子、気体でもカットできるか、入り組んだ奥の特定場所だけをカットできるか、一気に特定の形にカットできるか、逆に吸い込む力は活用できないか・・・
■ジオメトリシステムズ株式会社 www.geometrysystems.co.jp
<紹介>モバイル・バーチャル電子黒板や専用プロジェクターなど優れもののセット商品です。プロジェクターで映したスクリーンや壁の画像、動画に専用ペンで文字や絵を書ける、マウスのように画面操作ができる、書き込んだ映像そのものを記録できるなど。場への適用性がとても優れています。
<個人的な思考>用途の多様性や潜在的な可能性に思わず思考全開になってしまいました。更なる新アイデアや反射など工夫して、正面の人を迂回する画面とセンサーのコントロールができないか、ビジネス以外にも「人」の生活や行動により深く入り込んだ適用として、公共、福祉、医療、教育、家庭での様々なニーズが取り込めるのでは・・・
■ヒューマンテクノス株式会社 www.humantechnos.com
<紹介>卓上型ロボットやそれに関連する産業用機械を開発されています。今回見せていただいたのは取引先であるダイドー株式会社と一緒にFANUCのロボットでカプセル剤を掴んでは薬瓶に詰め込む作業の自動化で、技術の汎用性と拡がりがうかがえる優れものでした。
<個人的な思考>用途がたくさんありすぎ、発想とデザイン次第で展開が自在。できれば工業用以外に「人」の生活を考えて、公共、福祉、医療、教育、家庭での様々なシーンやストーリーへより多く適用されることに期待・・・
■株式会社ヤマテック www.yama-tech.com
<紹介>金属と金属の接合が得意とされ、接合面が剥離することなく、複雑な形状も実現できる高度なノウハウと技術をお持ちです。原子レベルでの拡散による「拡散接合(熱圧着)」というそうです。
<個人的な思考>あまりに驚異的で理解困難な技術であったため、この「知」の本質がどこにどうあるのか、いまだ悩みと「?」の継続中、「金属」が完璧にくっつくというストーリーにいつか意外なヒラメキが生まれるか・・・
■株式会社マクロス www.macros-cad.co.jp
<紹介>2次元、3次元CAD/CAM製品を専門に取り扱われています。この世界はモノと情報を橋渡しして統合する、まさに「知」を具現化し構築するために欠かせない分野で、そのノウハウをたくさんお持ちです。
<個人的な思考>人が頭で発想したりイメージしたものが、即時にこういうツールで自在に形になったりするとどうか、加工能力がセットになって、ロボットが自分で見たものをすぐに製造してしまうとか・・・
会社のHP内に3次元CAD/CAMの「Art」機能があり、それに大きな関心! 自己テーマとしている、ものづくりとアートの融合がすでに実現でき、その適用範囲と拡がりに大きな期待・・・