論理思考を活用しながら、改めて2軸マトリックスのことをいろいろ考えてみました。
2軸マトリックスは、いわゆる「ポジショニング」を考えることなので、現状分析に使えます。また対象となるものの位置づけを他と比較したり、現在の位置から今後のことを考える流れや戦略を想定することにも役立ちます。
使い方によっては非常に強力なツールで、資料やプレゼンテーションに差をつけるのに有効です。
縦軸と横軸をクロスさせて、物事を4分割で考えることは、やってみると、とてもシンプルで取り組みやすいものです。
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)やSWOTも4つの事象で分けて戦略を考えていきます。
キャッシュフロー・クワドラントと呼ばれて、かつて話題になった図があります。これも4分割の枠組みで、働き方やお金を稼ぐことをシンプルに表現していました。
視覚的に表現や説明がうまくできるため、説得力が増すことがよく分かります。自身の頭の中もきれいに整理できるでしょう。
このマトリックスを利用するとき、まず最初に考えるのが、縦軸と横軸を何の項目にするかということです。つまり評価基準のことですが、ビジネスの世界では定量的、定性的な項目が思い浮かびます。
価格やコストが高い、安い、品質が良い、悪い、など様々です。高い・低い、多い・少ない、大きい・小さいなど、対比できる項目なら大抵当てはめることができます。また定量項目と定性項目の組み合わせもあります。
しかし、選択する項目によって対象の「ポジション」が変わるので、表現や印象が左右されます。
何回も使いながら慣れてくると、項目の選択がうまくなってくるでしょう。結果的に「重要なこと×急ぎのこと」を考慮すれば、かなり精度の高いマトリックスが描けるのではないでしょうか。
これは優先度を決める4分割(急ぐ・急がない・重要・重要でない)を指針として活用するということです。
補足ですが、一般的にグラフというのは、左や下がマイナス、右や上がプラスを表します。2軸マトリックスを定量項目で表すときは、それに合わせる方が違和感がないでしょう。
世の中や頭の中を「4分割する」のは不思議で面白いものです。